金沢市の個別指導塾・学習塾が掲げる志望校合格率や実績はなぜ高いのか?
学習塾・個別指導塾の志望校合格率・合格実績は事実?
金沢市内にはたくさんの塾があります。
志望校合格率や合格実績についてPRしている学習塾や個別指導塾の看板を目にした経験はきっとあることでしょう。
90%以上であったり、100%であったり、と掲げられている高い志望校合格率
A高校○名、B大学○名合格
といったPR内容に目が思わずひきつけられるかもしれません。
しかし、それらの実績はそのまま鵜呑みにしないように注意する必要があります。
学習塾や個別指導塾が提示している志望校合格率は、これからご説明する理由によっていくらでも調整が可能です。
志望校の取り扱いによって合格率は異なってくる
ある高校を志望しながら塾へ通っていたものの、なかなか成績が伸びず、石川県総合模試の判定でも合格見込みがほぼないという状況であれば、選択肢は2つです。
わずかな可能性に賭けて志望校をそのまま受験するか、合格見込みのある高校へと志望校変更するか、の2択です。
志望校変更する場合、その意思決定に塾が関わっていなければ、その中学生の志望校です。
しかし、進路相談などで塾が合格できるだろう先への志望校変更を促しているようであれば、それは志望校とは呼びづらいのではないでしょうか。
もちろん色々な事情はあるでしょうが、塾とは生徒さん本人が決めた志望校に合格できるようサポートする存在であるべきです。
志望校合格率に私立高校合格も含まれていることも
確率は分子を分母で割ったものです。
金沢市の高校受験では、私立高校入試と公立高校入試の両方を受ける高校受験生がほとんどです。
私立高校で滑り止めし、公立高校を本命とする高校受験生がとても多いですが、この場合、志望校はどのように取り扱われるのでしょうか。
単なる”志望校”という言葉だけなら、私立高校も含まれます。
その結果、志望校合格率は跳ね上がります。
公立高校を志望する10人のうち、全員が私立高校に合格、7人が公立高校に合格したとき、私たちの目線からは7÷10、志望校合格率は70%として映ります。
しかし、私立高校も志望校にすると、17÷20と延べ人数で計算し、志望校合格率は85%になります。
その他、このようなパターンもあります
優秀な学生を無料で通塾できるようにし、自習室なども無料で使用させ、合格実績を提供してもらうパターンもあります。
学生も塾もWin-Winであり、通って合格したというのも事実ですが、なんとなくモヤモヤするケースです。
大学受験の場合、偏差値60を超えてくると人から習うことも少なくなってくるので、塾に通う必要性も薄れてきます。
反対に、志望先で区分し、実績に含めていないこともあります。
例えば、共通テスト実績には国公立大学志望者のみの数字を用いているようなケースが挙げられます。
公募推薦で受験したり、私立大学のみ受験したりする高校生の共通テスト結果まで含めると実績値がガクンと落ちてしまうためです。
私立文系狙いでも、共通テストで数学や理科を一応受けてみる高校生は多いので、実績に含めたくないのも仕方ないかもしれません。