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例年、1学期の終わりが近づくにつれて、高校受験についてのご相談を多々いただきますが、中学3年生1学期の期末テストで“5教科300点”を意識している方が多いように思います。
5教科300点だと金沢西高校から錦丘高校を目標としつつ、今後の伸びによっては桜丘、二水あたりも照準に入ってくるので、いわゆる進学校にチャレンジできるかどうかの目安にしやすいのですが、実際のところ1学期の中間・期末テストでの結果はあまり参考になりません。
なので、これらのテストで”平均は取れているから”と安易に考えてしまうと、後でかなり苦労することにもなりかねません。
石川県総合模試をはじめ、入試の出題形式に近い実力テストを受けてみれば、中間テストや期末テストに比べて下回りがちなので、夏休み前までは大丈夫だと思っていたのに、夏休み後に”ヤバい…”と焦ってしまうケースも少なくないでしょう。
中学3年生の1学期の数学の成績
出題範囲のわかっている中間テスト・期末テストの場合、そこで問われている内容がどの範囲であるか察しがつきやすいので、案外と点数が取れるものです。
しかも、中3の1学期の数学はとても点数が取りやすいです。
展開や因数分解、ルートの“計算”がメインなので、反復演習しているだけでも点数になります。
ここから2次関数、図形の相似証明など難解な範囲になっていくので、中3の2学期は大きな差がつきます。
上記と同じような感覚を中学校2年生時に体感した方も多いのではないでしょうか。
中2の1学期期末の数学は連立方程式がいくらかできれば点数が取れますが、2学期以降の1次関数、図形の合同証明が加わってくると、やはり成績を落としがちであり、苦手意識も芽生えがちです。
高校入試の数学の出題内容は半分以上は中学3年生の内容であり、2次関数や相似&円周角あたりは毎年出題されていることも、1学期の成績があまり参考にならない理由といえます。
中学3年生の1学期の英語の成績
文法でいえば、受動態、現在完了形のあたりだったので、どちらに当てはまるのか考えつつ解いていく、過去分詞を覚えておく、くらいで対応できたかもしれませんが、受験英語は全範囲を問われますので、問題の質が異なります。
”○○の範囲”とわかっていれば対応できるのに、そういった事前情報がなければ得点をガクッとおとしてしまうケースも珍しくありません。
定期テスト対策のみ、でこれまで乗り越えて来ているようだと、文法知識もかなりフラフラしていることが多々です。
だから、中3の1学期期末で300点が一番危うい
中3の1学期期末試験で300点、300点の大台に乗せているので及第点であるとのイメージを抱きがちですが、2学期以降に比べてずっと簡単な範囲で6割しか取れていないのも事実であり、自分の実際の位置・状況を把握しづらい状態だと思います。
平均点60点が、55点に落ち込めば金沢西からも遠ざかります。
反対に、平均点60点の状況を65点まで持っていけば桜丘や二水が射程圏内となります。
なので、中3の1学期期末試験で300点ほどだったなら、これからが本当に重要な時期になるので、正しい方向性で効率良く勉強していかなくてはなりません。
特に1学期期末テストの結果をパッと見て、300点はあったからと安心して夏休みをいつも通り過ごしたところ、2学期になって「あれ?」となってしまうのは絶対に避けたいところです!
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