大学受験で志望校を決める際のポイント

大学受験を第1志望、滑り止め、の2つだけで決めてしまうのは、とてもリスクが大きいです。

大学全入時代となり、諸々の理由で“絶対ココじゃないとダメ”という場合を除けば、浪人という選択肢はとても稀有となりましたが、現役合格であればどこでもいいというわけでもないはず。

卒業した大学は最終学歴となり、一生付いてくるわけですから、一般論として大学のネームバリューにはこだわりたいところでしょう。

なので、第1志望、滑り止め、の2つだけで受験する大学を決めるのではなく、併願校についてもしっかり考えるべきです。

併願校とは?滑り止めとどう違うの?

併願校とは、もしも第1志望校に不合格だったときに進学しても後悔しない大学のことをいいます。

一方、滑り止めとは、第1志望に不合格だったとき、確実に進学できる先として合格を確保しておく大学のことです。

それぞれ言い換えてみるなら

第1志望校…ベスト

併願校…ベター

滑り止め…ボーダー

といったところでしょうか。

このように併願校と滑り止めには隔たりがありますので、第1志望に不合格だったとき、どちらに進んだのか、は将来に大きく影響します。

よって、併願校はベストである第1志望にできるだけ近いレベルの大学から選ぶようにするのがポイント。

第1志望校と併願校の試験科目が同じであり、それぞれがよほど特徴的な出題形式でない限り、第1志望校対策と併願校対策はリンクするので、時間を無駄にすることもありません

選択肢に余裕を持ち、納得できる大学に

併願校はチャレンジ要素がある一方、滑り止めはチャレンジ要素なし。

“本命+滑り止め”だけで考えてしまうと、もしも第1志望に不合格だったとき、実力から見て格下の大学に行くしかなくなります

しかし、併願先をしっかり意識していれば、第1志望に不合格だったときにも、それなりに納得できる先へと進学できるでしょうし、併願先も不合格だったなら、滑り止めに進学することになっても諦めがつくでしょう。

入試本番は何があるかわかりません

赤本で見た出題傾向と大きく異なることもあれば、その日の体調が思わしくないこともあるでしょうし、プレッシャーで普段しないようなミスを犯してしまうことだって考えられます。

ベストな結果であれば、それに越したことはありませんが、そうでなかったときにもベターな結果であるように、納得できる結果となるように、選択肢に相応の余裕を持たせておくのがおススメ。

大学受験料は1回3万円ほどと決して安くはありませんが、第1志望+併願校2校+滑り止め、の4つを目安にすると受験先を絞り込みやすくなります

私立大学は日程さえ合えば何校でも受けられるので、併願校をもっと多めに受けてみるのも十分にアリ。

高校3年生もまだ志望校がボンヤリしているかもしれませんが、上記を参考に、志望校をまず絞り込んでみてください。

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