新高校1年生にとっては、いよいよ高校生活らしい日々が始まることとなりますが、早くも6月。
高校受験を終えて、高校生活もまともにスタートできていないものの、大学受験についての話題は時期尚早かもしれませんが、できるだけ早く危機感を持つのは大切。
なので、今回は大学受験は高校受験と比べて、難しいと言われている理由についてザックリと説明してみます。
大学受験と高校受験の違いを数字で見てみる
大学進学率は60%ほどであり、高校進学率はほぼ100%です。
なので、大学進学を志すのが、高校受験の成績順に上から60%と考えてみます。
こちらは石川県公立高校入試のデータですが、この得点分布から上位6割に該当するのは250点以上となります。
この6割の平均点を取ってみると、329点。
つまり、石川県公立高校入試で5教科329点であれば上位6割の平均点なので、大学受験を志すグループのなかでは偏差値50となります。
これを基準に、石川県公立高校入試で400点取っていた場合の偏差値を求めてみると、64.3。
350点なら54.4、300点なら44.3くらいです。
標準偏差は10を用いているので、高校生になってから点数のバラつきが大きくなるのを考えれば、やや数字は変わってきますが、大きくは変わりません。
石川県公立高校入試の点数を上記目安より偏差値換算し、興味のある大学の偏差値をチェックしたり、偏差値○○の大学を探すなどしてみれば、よりビジョンが鮮明になります。
329点取っていれば、いくつもの進学校のボーダーを超えていますが、大学受験をシュミレーションしてみると異なった結果となります。
大学受験のためには方向性を持った学習が大事
あくまで上記は高校受験時の偏差値を換算してみたものであり、ガラッと変わる高校からの勉強について、いかに方向性を持って対処していくかによって、推移は大きく変わってきます。
だから、早めに危機感を持って、大学受験に向けて方向性ある学習を積み重ねていくのが大事。
周りと同じことをやっているだけでは、集団から抜け出るのはなかなか難しいものであり、抜け出られないということは偏差値の向上を期待できないことを意味します。
一般受験だけでなく、推薦で大学入試を考える場合でも、1年生の定期テストから評点に関わってくるのですから、定期テスト重視という方針を持って勉強していく必要があります。
近年は推薦入試で生徒数を確保し、一般入試の定員を減らしている大学も少なくないので、前々からの対応が重要なポイントとなります。
高校受験は金沢市内の勝負、大学受験は全国での勝負。
気を引き締めて、高校生活のリスタートを切ってもらえればと思います。